工房では無事に姿を残していたアクセサリーの発掘作業が事実としてまだまだ続いているという事
あくまで、火災後の"アナザーストーリー"と言いますか…。それは私にとって作業としてではなく、この出来事をある意味共有したアイテムだからこそ、新しい視点で見つめてみる。そこから"新しい姿"で甦らせたいというアイディアが湧き上がる。そして"新しい愛着"のようなものが生まれる事。
失ったモノは大きいですが、幸いながら新しく得た事や発見もある。
見えない力は存在するのか?激しい火災の中、無事だった天然石
「何故、火災の中で天然石が残ったのか?」勿論、残ったアイテムの理由や状態は、風向き保管位置など、様々な条件があったかと思います。そんな中、事実としてこの出来事の中で姿を残し、更には自分達に新しい気付きを与えてくれる事。このエピソードをきっかけに改めて注目するようになった素材も多い。

ヴィンテージビーズを活用したネックレス
発掘から解体、一つ一つのパーツに改めて着目。発掘作業の中には、ケースやジュエリーボックスごと残り、時には開封の時点で困難な場面もあったりと時間を要します。
中身のアイテム確認までの緊張感と期待感の狭間で気持ちが揺れ動く…
目玉モチーフの神秘的なビーズパーツ
目玉"モチーフのビーズと聞くと一見グロテスクな印象ですが古くから様々な土地で扱われている。様々な目玉ビーズが存在しますが「先見の明」等、不思議と同じ意味合いを持つ。
着用に適したサイズを考慮しながら目玉ビーズをあしらう数や配置を計算、パーツに適した耐久性のあるワイヤーを選び通してゆく...
アドリブでシルバーパーツを組み合わせてみると目玉ビーズが予想外に爽やかな印象を生み出す。

数々のビンテージアクセサリーをリバイバル
ビンテージビーズを活用しアドリブでパーツを組み合わせて制作。破損したパーツを分解したり、再構築を繰り返し行う。それは時代ごとにアイテムに吹き込み続けてきた未知なる世界です。