アクセサリーの素材やモチーフのルーツを辿る

哲学や想像の話も含まれますが、一億年以上もの年月があれば尚更、宇宙から何が落ちてきても運ばれきても不思議ではない。宇宙が存在し地球がその空間の中の一部であれば、それも尚更。私自身は化学や歴史に深く触れきたわけではありませんが、様々な言い伝えの中で「そうであってほしい」という願望も含め、様々な角度から語りたいところ。


地球上にある資源の中でアクセサリーに関連する素材。アクセサリー職人としてシルバー、ゴールド、天然石などの素材についてのルーツを辿り、知ろうとする事はごく自然な事かもしれません。様々な人達が答えを見つけ出そうとする中、謎に包まれた神秘的な部分にも触れていきたいと思います。


ダイアモンドと宇宙の因果関係

ダイアモンドは深い地中にある溶岩の中、或いは小惑星や隕石が衝突した場所でつくらたとされ、壮大な自然の中で必死に採堀作業が繰り返されている。この話から、いずれにしても地球そのものが宇宙と関係している。そのスケールは想像の遥か遠い先。しかしながら、知ろうと思考を傾けるだけでも想像が働くようになります。


想像の向こう側

天体や巨大重力をイメージし吸い寄せられたアクセサリー。 こちらのアートのタイトルは"Collapsar"(コラプサー)


ブラックホールは強力な巨大重力で、その大きさは太陽の比ではないと言われている。これまで様々なシミュレーション画が公開されている。それが重力であれば、もはやカタチや色で表現する事はできない空間の歪みか?


「光すらその強力な重力からは逃れられない」と言われるブラックホール。その先の出口であるホワイトホールが存在する説もあり、それらは想像上の話に近いイメージかもしれないが…。しかし、どうやらブラックホールは2019年に撮影に成功しているようだ。


※コラプサーはブラックホールの別の呼び名


数百年の時を過ごしたような体験

話はかわりますが、ハッピーカンパニー開業から30年。火事を体験しショップ、工房は全焼。気付いた時には一瞬で、炎がある程度の範囲まで大きくなると、木造ならすぐに全体に行き渡り、建物全体が炎で包まれます。聞いた話によると30年間で火災が発生する可能性は、およそ0.6%と非常に低いので、500年に一度も無いような確率だそうです。


これまで当たり前のように過ごしてきた建物が焼き尽くされた光景。まるで、その場所だけが時空をこえて別の時代に切り変わったような感覚は、まさにタイムリープ。不思議な想いの中、暫くの期間、火災の跡地に遺されたアクセサリー(遺跡)を発掘し続けていました。自分自身の歩んできた道のり、消えかけた足跡を探す作業です。


つまりは、これまで私が扱ってきた金銀、天然石も、見つけるのには、これ以上の果てしない労力が掛かっている事。それも想像する事しかできません。言い伝えや現実からかけ離れた話であれば、どう感じるか等、その人の感覚や気持ちの面が大きい。


フルオーダーやオートクチュールでアクセサリーを創る事に至っては、一人一人が求めるモノをカタチにしていく事。それは一瞬の閃きであったり衝動的な感覚は言葉では表せない事かもしれませんが、これも気持ちの面で汲み取りお応えしていく事。そして、想像を膨らませていきます。


現実的な話から非現実的な話まで、色々と行ったり来たりしてしまいましたが、アクセサリーを身に付ける上で、素材やモチーフのルーツを知ると、気持ちの面でも変わってきますし、このように様々な視点から楽しむ事ができます。


HAPPY COMPANY

小倉 盛人