火事の後始末やその後の人生観「その中で得られるモノ」

引っ張る話ではありませんが、少なくとも実際に火事にあった事で感じた事、その時の心境や、その後の考え方について少しばかりお話したいと思います。何かを失う大きさの話であったりと、火事に限らずその人個人の人生観すら変えてしまう現象。物事は表裏一体とはよく言ったものです。


私自身、小さなスポットライトが照らされる中、ひっそりとアクセサリーを作る活動をし続けている身。あくまで個人の人生の中で大なり小なり、受け取り方は異なる点。幼少期からその時初めて体感した事は、喜びや悲しみも含め深く記憶に残ります。身体の免疫と似たように、精神的な部分にも免疫が付く場合もあり、それは良くも悪くも蓄積されていく事だと思います。

体験の蓄積と免疫「これも進化の過程の中の一つ?」

勿論、火災はこれまでの過去の延長にはない、はじめての経験です。火事の経験を元に、一定期間、方向を転換せざるを得ない状況になりました。シンプルに申しますと「これまでと行動が変わるという事」つまり行動と思考は結びついているので必然的に考え方も変わる点。本来なら"うとい"私ですが、色々と気付かされる部分があります。


毎日、小さな工房でジュエラー(職人)として、作品をつくり続ける日々の最中でおきた突然の事態。30年以上続けてきた工房とショップが全焼。先程の話と矛盾しているかもしれませんが、根本の軸や考え方は変わらず、それは、これまでの延長線上にある事。そして、私個人にとって大きな体験である事。


※余談ですが、最近アクセサリーが撮影し、送る際ブレブレの写真を気付かず送ってしまい反省しています。これもまた私の中で大きなミスであり体験です。


ミニマム生活?一度物事をシンプル化し身軽に動いてみる

進化の話で例えるならば、カタツムリからナメクジに進化したような事。これまでアクセサリーショップという硬い甲羅に身を包み、日々を過ごしてきました。そして今も尚、また「その甲羅を再生させよう」と気持ちが動いています。


カゴ一つあれば街と山を行き来でき、どこでもある程度の作業ができる。


そうした動きも含め、行動の範囲が変わります。一時的にナメクジに進化した事で身軽になり、防衛力を失いつつも必要にせまられ進まなければならない状況になります。これもある種の自然現象なので「私自身の根本が何か変わったのか?」と聞かれるものなら、さほどの変わらないのかもしれません。モノやアートに対する価値観も根本は以前と変わらずですが、これまでより深く考えるようになりました。(ちなみにナメクジはカタツムリの進化形態)


目に見えないモノも含め体感する事で得られる価値

火災でこれまでのモノを殆ど失ってしまいましたが、事実、記憶は残っており、これまでの経験を別のカタチで表現してゆく。その中での大切な気付きが「体験」というシンプルな事でした。


これまで交わってきた人、火災も含め、全てが体験であり、それはアクセサリーやモノを通じて巡り会えた事であったり…と様々です。よく"経験が財産"とも言われますが、改めて経験や体験等の目に見えない部分の重要性に気付かされました。


そのモノの価値感と考え方「内に込められた想い」

何者でもない私がこうして自由に語るのも、私個人の体験の一つであり、今後の展開も含め、同志の方にお伝えしたい内容や気持ち的な部分にフォーカスしています。


ショップの中の話であれば、ここで人と交流を深めたり様々なモノに触れた事。アクセサリーの話であれば、造るまでの過程であったり、そのモチーフの奥底にある意味合い等


それは、実際に体験した人のみが分かる、知る事ができる事。今でこそ気軽にいつでもスマートフォン等で誰もが写真に残し、その瞬間の記憶を共有できる時代。その中でも写真にも残されていない…或いは、ご本人しか体験していない事もあり、それも、その人のみが知り、その人のみが語れるエピソードです。


ジュエリーショップ「ハッピーカンパニー」の再建と復活

個人の拘りやエピソード、つまるところ火事の体験も含め、自分の意志を持ちながらこれからの道を歩みたい思います。


そして、数日間限定でハッピーカンパニーの復活も考えており、場所は確定していませんが新作やリバイバル作品、メキシカンアート等を展示する予定です。※また改めて記事にしてご報告致します。当時のショップの懐かしさや、これまでと異なったハッピーカンパニーの雰囲気を味わって頂けたらと


自他共に認めるアクセサリー好きが集うコミュニケーションの場

夜な夜な小さなあかりを灯す隠れ家、コミュニティでもあるジュエリーショップ「ハッピーカンパニーのリバイバル」に向けて。物事の大小を抜きに、ここで交わる人にとって"かけがえのない体験"になれば幸いです。これも本心で、少しばかりクサイ言葉の表現になってしまいましたが、純粋にまたお会いできる事を楽しみにしております。


HAPPY COMPANY

小倉 盛人