メキシコや世界全体の金銀の事情「上昇する素材の価値」

世の中の金銀の価値観は変わりつつある

メキシコ現地の90年代のアクセサリーはリッチでファットなアクセサリー(重圧)が多く見られましたが、2000年代に進むにつれ、比較的軽量なアクセサリーが増えました。その理由としては銀(シルバー)の価値が上昇した事が挙げられます。メキシコの工房でもボリュームを薄くし、銀の消耗をおさえる意味でも、そのような傾向になったのです。


※これまでメキシコの銀の産地"タスコ"を行き来してきた私(職人)の視点から語れる部分、主観も含まれます。


↑こちらはメキシコ50s銀貨『バランサ』をモチーフに制作されたリング

ヴィンテージや年代物のアクセサリーのリバイバルに力を注ぐ

アクセサリーのボリューム調整やディテール調整の話で例を挙げるのであれば、そのモノの良さを引き立てる事。

金銀の価値の上昇「アクセサリー」も地球の限りある資源である

古来から個人または団体を象徴するモチーフとして親しまれたきたアクセサリーの価値。それは日本では家宝や家紋として受け継がれる事と同様なのかもしれません。金銀は天然から生まれた素材でありバイタリティの塊とも言えます。普段身に付けているアクセサリーもまた地球の限りある資源の中の一部です。

アクセサリー職人の視点

ジュエラー(職人)として、作り手側としての考えも変わります。主観的な話も含め、このようにモノを作り出す意味についても少なからず触れているわけです。

口に出して語るかはさておき、何かモノを選ぶ時は感覚的な部分が大きいかもしれませんが、そこに至るまでの経緯がある。少なからず何かしらの意味が存在する。そこを突き詰めてみるのも面白いと個人的に感じており、それがハッピーカンパニーのスタイルでもあります。

古代から伝わるアクセサリーの歴史やルーツから考える

現代において縛りなき自由を求め、それぞれが意味を見出し好きなアクセサリーを身につける。素材の価値のみならず、その中に込められた想いは語り継がれてゆく…。そんな想像が膨らみます。それは目に見えない個人の価値やこだわりです。

アクセサリーのモチーフに込められた様々な意味合い

アクセサリーは日常を過ごし身に付ける中で大切な心の持ちようであったり、安心感であったり…。第一印象はデザインやヴィジュアル(見た目)の部分でしょう。その内側に込められた想い等、アクセサリーは人に何かを伝えるためのメッセージだったりするのかもしれません。

モノ作りをしていく中で、共有できる事。そのような体験も含めお楽しみいただけたら幸いです。

HAPPY COMPANY
小倉 盛人