
メキシコのシルバーアクセサリーをコレクションし続け、ちょうど30年余りの時が経過
何故メキシコなのか?何故シルバーアクセサリーなのか?という素朴な疑問ですが、結論から言えばメキシコの職人と接した時間でしょう。
さらに言えば、多くの文化が入り混じったメキシコという国の"背景"それが作品に投影されている点です。
視野が広いから狭いかの観点は抜きに、アメリカ大陸からメキシコに渡るまでに見てきた作品、接した人の存在は私にとって大きく、人生観すら変えてしまった。
母国である日本の良さ!そしてメキシコの異文化の魅力

あくまで私個人の主観で語らせていただきますが、何もメキシコに限らず素晴らしいジュエリーや作品は世で見掛けます。
ただ、メキシカンジュエリーはシルバー職人として、技術だけでなく造り手の人生、そのものを作品に注ぎ込むため、目に見えないオーラを感じるのです。
それは見えない力を信じるか否かの話は別とし、現地に脚を運び、その街の景色や人柄、文化を肌で感じることで見えてきます。

タスコの伝統的な技術、職人の一家は、作品を造ることは勿論、職人として生きる中で、で家族や仲間、人間関係を大切にしているのです。
作品を造り、売る…という決まり事よりも、魂を売っているようにも感じ取れます。
作品のディテールやクオリティにとどまらず!メキシカン特有の感性が表現される!

ある工房やショップ)では
「あなたの作品がほしい」と言ったとき
一つの作品であっても数十個の作品であっても、同じように感激してくれました。

考えてみたら、世に多くのシルバージュエリーが溢れている中で"あなたの作品を選んだ"という事実。
職人が人生を込めた作品であれば尚更で、それは、まさに心と心が繋がる瞬間なのです。
このことをキッカケにジュエリーショップ兼、工房のハッピーカンパニーを開業し、メキシコ職人の影響からジュエリー制作をはじめました。
それは私自身が味わった感覚を伝えたい…という想いや、メキシコ人への憧れのような感覚があったのかもしれません。
メキシコに旅立つときは、作品を求めるだけでなく人を求めている

つまり相性なのかもしれませんし"人と人"という簡潔には語りきれない哲学のような話になります。
日本でも、少しづつ、受け入れられジュエリー好きに、その想いが伝わる事に喜びを感じ、30年ジュエリーショップを続けてきました。
深夜に密かに営業している隠れ家であり、人の手に渡り、展示してある作品も時代と共に入れ替わっていく中で、過去のストックを徐々に公開しています。


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